車に乗る機会がまだまだ多い50代にとって、自動車保険の選び方は安心なカーライフに直結します。
50代は無事故率が高く、ゴールド免許などによる割引や補償内容の充実が特徴です。
本記事では50代ドライバーにぴったりの自動車保険の選び方や、安心できるおすすめ保険会社5社をご紹介します。
目次
50代におすすめの自動車保険選びのポイント
50代のドライバーは長年の運転経験によって技術が安定し、無事故年数も増えるため、一般的に事故率は低めにとどまります。警察庁のデータでも50代の事故件数は30~40代より少なく、この年代の保険料が割安になる傾向がうかがえます。
ただし、保険を選ぶ際には現在のライフスタイルに合わせた見直しが欠かせません。
たとえば、定年退職などで通勤の頻度が減った場合は、保険の「使用目的」を「通勤・業務」から「レジャー・買い物中心」に変更するだけで保険料を抑えられます。車両保険についても、年式が経過した車には高額な車両保険が割高になることが多いため、免責金額を上げたりエコノミータイプへの変更を検討して費用を削減できます。
走行距離と使用目的で保険料が変わる
保険契約では「年間走行距離」や「使用目的」によって保険料が変わります。50代では定年退職後などで運転機会が少なくなる人も多いため、たとえば「通勤・通学中心」から「レジャー・買い物中心」に使用目的を変更することで保険料を下げることができます。年間走行距離が短いドライバーには保険会社が「低走行距離割引」を提供することもあります。走行距離が少ない分、事故リスクが低いと見なされて保険料が割安になる傾向があるため、実際の走行距離に合わせて設定を確認しましょう。
ゴールド免許で割引が適用される
50代に多いゴールド免許取得者は保険料で優遇されるケースがほとんどです。無事故期間が5年以上のゴールド免許は、多くの保険会社で割引の対象となり、通常の保険料と比べて大幅に安くなります。保険見積もりの際には必ず最新の免許情報を反映させ、ゴールド免許割引が適用されているか確認しましょう。
運転者年齢・範囲を見直す
契約者と運転者の範囲は保険料に直結する重要事項です。50代で夫婦のみが運転するのであれば、「本人・配偶者限定」で保険に加入すると保険料を節約できます。
一方、子どもが免許を取得している場合は年齢条件を外す前に1日単位の保険を検討しましょう。運転範囲を見直し、必要に応じて限定することで無駄なコストを省けます。
50代の自動車保険料の傾向と割引制度
50代は事故率が比較的低い世代で、保険料も割安になる傾向があります。損害保険料率算出機構の調査によると、50代の事故発生率は30~40代より低く、70歳以上になるまでは年齢が上がるごとに保険料が下がるケースが多いようです。
多くの保険会社ではこの傾向を重視し、50代向けの割引制度を設けています。ゴールド免許割引のほか、年齢割引や継続無事故割引などが適用されるため、可能な限りこれらを活用して保険料を下げましょう。
50代は事故率が低く保険料も安い
50代は比較的落ち着いた運転をする世代で、事故率も低い傾向にあります。警察庁の発表によれば、30代や40代に比べて50代のドライバーは交通事故の発生率が低く、保険会社もこの点を評価して保険料を抑えています。特に50代以下では年齢が上がるほど保険料割引が拡大し、50代はゴールド免許保有率も高いので、まとめて割安な保険料が期待できます。
年齢別割引とゴールド免許割引
ほとんどの保険会社では50代以上のドライバー向けに優遇割引があります。たとえばゴールド免許保有者には「ゴールド免許割引」が自動的に適用され、無事故の年数が長いほど割引率が大きくなります。
さらに、50代は新規契約や継続契約時にも年齢割引の対象になるケースが多いため、一括見積もりで条件を比較する際には年齢別割引の制度をよく確認しましょう。
インターネット契約でさらに割引
ダイレクト型保険に加入すればインターネット割引を活用できます。SBI損保、ソニー損保、三井ダイレクト損保などでは、新規加入時のネット割引が大きく、継続時にもウェブから契約すると割引が適用されます。代理店を介さない分、50代でも保険料水準が比較的低く抑えられているため、オンライン見積もりを利用して申し込むとさらにお得です。
50代の自動車保険で重視したい補償内容
50代は家族の安全を重視したい世代です。万一事故が起きたときに備えて、必要な補償をしっかり選びましょう。
以下では特に重視したい補償内容を紹介します。
対人・対物補償は無制限を
万一の事故では対人・対物賠償を無制限にしておくことが最重要です。高齢ドライバーでも通勤中や高速道路で高額な賠償事故に巻き込まれる可能性はあります。万が一でも補償金額が不足しないよう、対人・対物補償は必ず無制限に設定しておきましょう。
人身傷害保険で家族もカバー
搭乗者(契約者や家族)のケガを補償する人身傷害保険も検討しましょう。人身傷害保険なら、被保険者本人だけでなく同乗中の家族も補償対象になります。家族がいる場合には額が高いプランを選ぶと安心です。後遺障害給付金など補償範囲が広いため、50代が安心して車に乗るための支えになります。
車両保険やロードサービス
車両保険は車種や年式で必要性を考えます。50代では新車ではなく経過年数の進んだ車を長く使う人も多いため、車両保険を付けるかは慎重に判断しましょう。全損時のみ補償するエコノミータイプや免責金額を上げることで保険料を抑える方法もあります。
故障時のロードサービスは安心の要です。故障やバッテリー上がり、落輪などを24時間サポートしてくれるサービスを付けておくと、万一の際の負担が軽減できます。
50代の自動車保険料を抑えるコツ
保険料を抑えるための工夫もチェックしましょう。
運転者限定で保険料を節約
本人や配偶者のみが運転するなら、運転者限定特約を設定しましょう。例えば「本人・配偶者限定」にするだけで、それ以外の家族が運転しない限り安い保険料が適用されます。50代の場合、同居の高齢者や子どもを対象外にしておけば補償範囲を絞ることができ、保険料を大幅に節約できます。
不要な特約や補償を見直す
契約内容を見直し、必要のない特約を省きましょう。例えば車両保険で自損事故補償を外したり、人身傷害保険の補償額を控えめに見直すだけでも保険料が下がります。必要な補償まで削ってしまうと元も子もないので、使わない補償は外すくらいのスタンスで費用を抑えましょう。
インターネット割引を活用
すでに紹介したとおり、WEB経由で契約すると割引率が上乗せされます。50代でもオンラインで申し込むことで新規割引や継続インターネット割引の恩恵を受けられ、多くの場合で代理店契約より保険料を抑えられます。自動車保険を安く済ませたい場合は、オンライン見積もりと契約を検討しましょう。
子どもの運転時には1日保険を活用
子どもが免許取得を予定している場合は、通常の年齢条件を外す前に1日単位保険(トライアル保険)を使いましょう。若年ドライバーを入れると保険料は急上昇しますが、必要な日に1日だけ保険をかける方法なら割高感を抑えられます。特に、普段あまり運転しない子どもには週末だけ1日保険に加入しておくと効率的です。
複数社の一括見積もりで比較する
最後に、保険料を抑えるためには一括見積もりも有効です。50代でも条件次第では保険料が数万円変わることがあります。一括見積もりサイトなら数分の入力で複数社の料金比較ができ、各社の年齢割引も自動で反映されます。インターネットを使って幅広く比較し、50代の条件に合った最良のプランを見つけましょう。
50代におすすめの自動車保険5選
ここからは、50代ドライバーにおすすめの自動車保険会社5社を紹介します。
各社ともオンライン経由の割引が充実しており、ゴールド免許や無事故割引を組み合わせれば保険料を大幅に抑えられます。
ご自身の条件に合った保険を選びましょう。
保険会社 | タイプ | 主な特徴 |
---|---|---|
三井ダイレクト損保 | ダイレクト型 | ロードサービスや弁護士費用特約など補償が充実 |
SOMPO(「おとなの自動車保険」) | ダイレクト型 | 50代向けの商品で事故対応・サポートが手厚い |
SBI損保 | ダイレクト型 | 業界屈指の低料金、新規割引が大きい |
ソニー損保 | ダイレクト型 | 顧客満足度が高く、相談窓口・ロードサービス充実 |
チューリッヒ保険(ネット専用) | ネット型 | 保険料の安さに定評、シンプルな補償プラン |
三井ダイレクト損保
三井ダイレクト損保は、ロードサービスやレンタカー補償、弁護士費用特約など補償内容が充実したダイレクト型保険です。事故対応の評価も高く、対応品質に安心感があります。無事故20等級なら割引率が大きいため、50代前後のゴールド免許保有者にとくに向いています。オンラインで新規加入すると大型の新規割引が適用され、50代でもコストメリットが高い保険会社です。
SOMPO(「おとなの自動車保険」)
損保ジャパンの通販型「おとなの自動車保険」は50代以上向けの商品で、補償を柔軟に選べるのが特徴です。弁護士費用特約やロードサービスが充実しており、事故対応に定評があります。50代のドライバーにはゴールド免許割引・無事故割引などを総合的に適用できるため、保険料が抑えられます。ライフスタイルに合わせたきめ細かいプランを選べるのも魅力です。
SBI損保
SBI損保はネット専用のダイレクト保険で、保険料の安さが最大の魅力です。特に新規契約時の割引が大きく、50代でも保険料は業界最安クラスになる場合があります。補償内容は必要最低限に絞られており、追加する場合は弁護士費用特約やロードサービスを選択できます。オンライン見積もりで簡単に比較できるため、コスト重視の50代に向いています。
ソニー損保
ソニー損保は大手のダイレクト型保険会社で、顧客満足度が高いことで知られています。顧客サポートやフェアな保険料設定が好評で、ロードサービスも標準で備わっています。6等級から加入できる新規割引があり、50代でも他社から乗り換えてお得になるケースがあります。夫婦割などの特典も充実しており、家族で保険料を抑えたい人にも向いています。
チューリッヒ保険(ネット専用)
チューリッヒ保険(ネット専用)は外資系のダイレクト保険会社で、50代でも保険料の安さが際立っています。補償プランはシンプルですが、弁護士費用特約やファミリーバイク特約を追加できます。海外ブランドながら日本での実績もあるため信頼性が高く、料金重視で選びたい50代に向いています。
まとめ
50代の自動車保険選びでは、保険料の安さだけでなく補償内容の充実やサービスの安心感も重視しましょう。
今回紹介した保険会社はいずれも50代ドライバー向けの割引とサポートが充実しています。年齢や運転歴で保険料は大きく変わるため、複数社を比較して見積もりを取り、自分の家族構成や走行距離に合った最適な保険を選びましょう。
万一に備えてロードサービスや弁護士費用特約の有無も確認しておきましょう。
50代には安全運転歴を活かせる時期でもあります。
割引制度を賢く使って保険料を節約し、安全・安心なカーライフを楽しんでください。