自動車購入時にディーラーから保険加入を勧められる場面は珍しくありません。しかし、ディーラー経由で契約する自動車保険には割高になる可能性や不都合なデメリットも多く存在します。
本記事では「ディーラー自動車保険はやめとけ!」と言われる理由を最新情報を交えて詳しく解説します。他の加入方法との比較や賢い保険選びのポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
ディーラーで自動車保険を契約するのはやめとけ!
ディーラーで自動車保険を契約する場合、ディーラーが提携する保険会社のプランになることが多いです。新車購入手続きの一環として手軽に加入できる一方、他社の保険に比べて保険料が割高になりがちです。
また、営業マンが提示する補償プランには不要な特約が含まれることもあります。後から自分で保険を見直したり、他社へ乗り換えたりするのも手間がかかる点は覚えておきましょう。
ディーラーで勧められると断りづらい雰囲気になることもありますが、決して焦らず自分の条件で他社の見積もりを取得して比較することが重要です。以下で具体的なデメリットや比較ポイントを詳しく解説します。
ディーラー自動車保険とは?
ディーラー自動車保険とは、車を販売するディーラーが取り扱う任意保険です。ディーラーが保険代理店として提携する損保会社の商品を販売し、新車購入時に車両購入手続きと同時に契約するケースが多いです。手続きが一箇所で済むため便利ですが、契約の選択肢は限られます。
他社を比較せずに加入すると割高になることが多いため、注意が必要です。特にディーラー経由の保険は代理店型なので、代理店手数料の分だけ保険料が上乗せされている点は覚えておきましょう。
車購入時に保険を勧められるタイミング
新車や中古車をディーラーで購入すると、納車前後に営業担当者から任意保険の加入を勧められることがあります。これは車両登録や車検のタイミングで一緒に手続きできるメリットがある反面、営業マンにとってはノルマ達成やインセンティブ獲得の機会でもあります。
ディーラー側は手続きの手間を省く提案として保険契約を勧めてきますが、注意点もあります。ディーラーが提携する特定の保険会社の商品が紹介されるため、必ずしも保険料が最安というわけではありません。
契約前に確認すべきポイント
ディーラー契約前には、保険料の内訳をよく確認することが大切です。同じ補償内容でもディーラー経由では保険料が割高になる可能性があるため、他社から見積もりを取って比較しましょう。
また、付帯されている特約(ロードサービスやフロントガラス補償など)の内容と費用も事前にチェックしてください。必要のない補償が含まれているとコスト増につながります。
さらに、契約を急がされていると感じた場合は一旦保留し、冷静に検討するようにしましょう。納車日が近いと焦りが出がちですが、複数の選択肢を比較することで、後悔のない保険選びが可能です。
ディーラー経由の自動車保険のデメリット
ディーラー経由の自動車保険に加入する最大のデメリットは、保険料が高くなりがちな点です。ディーラーは代理店型保険を扱うため、契約者から集めた保険料に人件費や店舗費用などの手数料が上乗せされます。そのため、同じ条件の保険でも、通販型と比べると3~4割ほど高くなるケースも珍しくありません。
また、ディーラーが提示する保障プランには不要な特約が付きやすい点も注意が必要です。例えばフロントガラス補償など使用頻度が低い特約が含まれ、将来的に費用倒れになる可能性があります。これらの無駄なコスト分を節約しておけば、車両保険の自己負担にも備えられます。
ディーラー営業マンは車両販売のプロでも保険の専門家ではないため、提案内容に偏りがあります。ディーラーが提携する特定の保険会社の商品が中心となるので、中立的に複数社を比較したアドバイスは受けにくい点に注意しましょう。
その結果、最適な保証内容を見つけられないことがあります。
ディーラーで保険を勧められる場合、営業マンにもノルマや成績目標があります。強く勧められる雰囲気に流されてしまうと、自分に合わない契約をしてしまうリスクがあります。無理にその場で決めず「一度持ち帰って考えます」と伝えればよいので、必要以上に焦らなくても大丈夫です。
安心感のためにディーラー加入を選ぶ人もいますが、その分他社で使える割引や豊富な商品を得られないことが多いです。保険契約は自分の利益が最優先ですから、営業トークに惑わされないようにしましょう。
代理店型保険とダイレクト型保険の違い
自動車保険には「代理店型」と「ダイレクト型」(通販型)の2種類があります。代理店型保険は担当者が相談に乗ってくれる反面、保険料は割高になりやすいです。一方、ダイレクト型(ネット契約)は人件費などの手数料が不要なため、保険料が安いのが特徴です。
ただし、サービスやサポートにも違いがあります。代理店型は事故対応時に担当者を通じて相談できたり、対面で細かく説明してもらえたりする利点がありますが、ダイレクト型はインターネットやコールセンターでの対応になるため、自己管理の要素が強くなります。
どちらを選ぶかは個人のニーズ次第です。丁寧なサポートを重視するなら代理店型が向いており、少しでも保険料を抑えたいならダイレクト型が有力な選択肢です。なお、実際の事故対応や保険金支払いは同じ損保会社が行うため、契約経路で事故時の対応品質に差はありません。
他の保険加入方法との比較
ディーラー経由以外にも、自動車保険に加入する方法はいくつかあります。たとえば、インターネットで契約できるダイレクト型(通販型)や共済組合による共済などが代表的です。それぞれ保険料やサービスに特徴があるため、比較検討して選ぶことが重要です。
以下の表に主要な加入方法ごとの特徴をまとめました。
加入経路別の特徴比較
加入経路 | 特徴 | 保険料 | サポート |
---|---|---|---|
ディーラー経由 | 販売店で車購入と同時に手続き。提携損保のプランを紹介 | 高め(代理店手数料込み) | 店舗担当者による対面サポート |
代理店型(一般) | 自動車保険専門の代理店やブローカーを利用 | 中程度(代理店手数料込だが割引手段あり) | 専任担当者によるサポート |
ダイレクト型(通販型) | インターネットや窓口で契約。営業店を持たない | 安い(手数料なし) | コールセンターやWEB対応が中心 |
一般的に、ダイレクト型は代理店型より保険料が安くなる傾向があります。団体割引や家族割引など同条件での割引があるため、ある程度代理店型との差を埋められる場合もありますが、基本的には通販型が有利です。
共済型は保険料が低い代わりに補償範囲が限定されることが多いです。走行距離や免責金額の設定を工夫すれば、代理店型と同等以上の節約が可能になるケースもあります。
また、近年はドライブレコーダーやアプリで運転状況を分析し、安全運転度合いに応じて保険料を割引する「テレマティクス保険」が普及しています。安全運転を心がければ割引率が高くなるので、保険料の節約と安心感を両立しやすくなっています。カーシェアリングやサブスク型サービスでは保険がセットになることもあるため、自分のライフスタイルに合ったプランも検討してみてください。
自動車保険をお得に契約するポイント
保険をお得に契約するには複数社の比較が欠かせません。インターネットの一括見積もりサービスを利用すれば、簡単に多くの保険会社の見積りが取れ、保険料の安いプランを探しやすくなります。
- ネット型保険の一括見積もりを利用する
- 免責金額や年間走行距離を適切に設定する
- 安全運転割引やテレマティクス保険で割引を受ける
また、免責金額を少し上げたり車両保険の付帯を見直したりすることで保険料を抑えられます。ロードサービスなどの特約は、既に加入しているJAFやクレジットカード付帯サービスで代替できないか確認してみてください。複数の割引制度や特約を組み合わせて、可能な限りコストダウンしましょう。
ネット一括見積もりの活用
ネット型保険で契約するなら、複数社を比較できる一括見積もりが便利です。入力1回で提携する保険会社から見積もりが届くため、手間をかけずに保険料を比較できます。
2025年現在でも多くの見積もりサイトが無料で利用できるので、有効に活用しましょう。
このように一括見積もりを使えば、ディーラーに言われるまま契約するよりも、自分に合った安いプランを簡単に見つけ出せます。
免責金額・特約の見直し
免責金額を上げる(自己負担額を増やす)と、毎月の保険料を抑えることが可能です。車両保険を付けない選択や、補償内容を必要最低限にするなど、無駄を省くことで保険料を節約しましょう。
また、ロードサービス等の特約は、JAFやクレジットカード付帯の無料ロードサービスですでにカバーできないか確認しておくと良いでしょう。不要な特約を外せば保険料を節約できます。
安全運転割引・テレマティクス保険の活用
近年、多くの保険会社が無事故や安全運転の割引を強化しています。運転免許証の続帯年数が長い、無変更期間がある、先進安全装備を搭載した車などは保険料の割引率が高くなります。
また、スマホアプリや車載デバイスで運転を記録して評価するテレマティクス保険は、安全運転の度合いに応じて保険料が割引される仕組みとして人気です。このような割引制度を活用することで、安全運転に努めながら保険料をお得にできます。
まとめ
ディーラー経由の自動車保険は確かに便利ですが、保険料が高くなる、特約の自由度が低いなどのデメリットがあります。2025年には料率改定で保険制度も変化しており、自分に合ったプランを探すことがますます重要です。
ディーラーに勧められたプランだけで決めず、一括見積もりやネット型保険も活用してしっかり比較検討しましょう。
最後は保険料・補償内容・割引制度を総合的に判断して、自分に最適な保険を選ぶことが大切です。紹介したテクニックを参考にすれば、費用を抑えつつ安心できる自動車保険契約が実現できます。